アメリカ留学の費用をどこまで抑えられるか? ――お金が理由で留学をあきらめないために――

アメリカ留学をめざす人にとって、いま一番の問題になっているのが、ズバリ費用です。アメリカの大学の学費はどんどん値上がりしています。このことが理由でアメリカ留学を断念してしまう人、留学資金が途中でショートして帰国を余儀なくされる人も少なくありません。



そんな状況をぜひ打破してほしい! という思いをこめて、今回は「アメリカ大学ランキング」の運営元である栄 陽子留学研究所の所長、栄 陽子からの緊急寄稿をお届けします。

「アメリカの大学に留学したい、けれども費用のことが心配で・・・」という人は、ぜひ本記事をお読みいただき、決してあきらめずに、前向きに留学に踏み出してください!


目次

 1 アメリカの大学の学費の実態
 2 州立大学では奨学金を得られるか?
 3 ハーバードの合格者は全員が奨学金をもらえる?
 4 物価が安い州の大学を狙え
 5 日本で単位を稼げば留学費用を節約できる
 6 あきらめない! 奨学金のチャンスもある




アメリカの大学の学費の実態

アメリカ留学にかかる費用が年々高くなっています。

下の表をちょっと見てください。一般によく名前の知られた大学の学費+寮・食費(2024年度)ですが、軒並み驚くべき高さです。これに加えて、飛行機代や保険、教材費、おこづかいなどが1年に100万円くらい必要になります。

イェール大学 約87,000ドル
コロンビア大学 約86,000ドル
ハーバード大学 約84,000ドル
MIT 約75,000ドル
UCLA 約68,000ドル


州立大学では奨学金を得られるか?


燦々と陽がふりそそぐUCLAのキャンパス

州立大学だからといって必ずしも安いわけではありません。州立大学は州民を優先しますので、州民に対しては安い学費を設定していますが、留学生を含めて州外の出身者には、学費の面で優遇することはないのです。

またUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)やUCバークレー(カリフォルニア大学バークレー校)といった州立大学は、外国人に対しては基本的に奨学金を出してくれません。したがって私たち留学生は、全額自己負担することを覚悟しなければなりません。

日本にはUCLA信奉者が異様に多いので、「UCLAに入学できるのだったら、爪に火を灯してでも学費を工面する」なんて言う人もいますが、何か時代錯誤じゃないの? と思ってしまいます。アメリカ人からすると、まず理解できないことです。たとえばミネソタ州の人にとっては、UCLAもUniversity of Minnesotaも同じで、UCLAにそこまでお金をかける意味がないからです。


ハーバードの合格者は全員が奨学金をもらえる?

エリート大学の代名詞 ハーバード大学

「ハーバード大学は、入学できたらみんなに奨学金をくれるんでしょう?」と言う人がいます。いくらハーバードといえども、みんなに奨学金を出してくれるわけはないし、全額支給してくれるわけでも、もちろんありません。

ハーバード合格者うち、約2割が入学を辞退しています。そしてその理由には、奨学金の額が大きく影響している可能性があるのです。

ハーバード大学は、親の年収と照らし合わせて、必要と思われる人に必要なだけの奨学金を出します。でもアメリカでは、だいたい20万ドル以上の年収がある人や預貯金の多い人は奨学金を申し込めないという考えかたがありますので、そのようなファミリーは申し込まないのです。

アメリカの親は、「受験勉強しろ」なんてことを子どもに言いませんが、預金が多いと奨学金を申し込めなくなるので、子どもが中学生・高校生になると、「貯金を使ってしまおう」と考えるファミリーもいるのです。

中国の人たちは、「奨学金は要らないから入学させろ」といった勢いでハーバードに出願してきますから、日本人はかなり苦戦を強いられます。


物価が安い州の大学を狙え

Minot State University

では、私たち日本人はどうすればよいのか、ということですが、一つは、物価が安い州の大学を探すことです。ノースダコタ州にあるMinot State Universityという州立大学は、年間の学費が約7,200ドルです(2024年度)。ネブラスカ州のUniversity of Nebraska - Kearneyは約17,000ドルです。中西部から山岳地帯には、学費の安い州立大学がけっこうあります。

「ハーバードが奨学金をくれないから、よその大学に行く」というのがアメリカ人の考えかたです。日本人ほど大学の名前にこだわることもありません。留学費用を抑えたいのであれば、大学のブランドへのこだわりを捨てたほうが賢明です。


日本で単位を稼げば留学費用を節約できる

留学期間を短くすれば費用も安くつきます。アメリカの大学は単位制ですので、速いペースで単位を取得すれば、四年制大学を3年とか3年半で卒業することも可能です。

日本の大学の単位も、アメリカの大学に認められます。日本の大学で単位を稼いでアメリカの大学に2年生や3年生として編入することも可能です。日本の大学は入学金などで初年度に一番お金がかかりますから、家から通える公立大学に行くなどしてできるだけ費用を抑えるといいでしょう。

また文部科学省が認可している放送大学では、30単位を取得するのに20万円くらいしかかかりません。アメリカの大学の卒業単位はだいたい120単位ですが、そのうち半分の60単位までは他大学の単位を認めてくれます。放送大学で60単位を取得してアメリカの大学に編入すれば、2年の留学期間で済みます。

あきらめない! 奨学金のチャンスもある

アメリカの私立大学は、州立大学に比べて留学生に奨学金を出してくれることが多いので、トライする価値があります。栄 陽子留学研究所では、アメリカの大学に入学・編入した人のほぼ全員が奨学金を得ることができています。中には学費が全額免除になっている人もいます。この奨学金は返済不要のものです。

留学費用は、工夫次第で、日本の大学に進学するのと同じくらいに抑えることが可能なのです。



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